2015年9月6日 マクワウリってなんだ?

これが※マクワウリ
暑さは去り、小島農園の「まくわうり」もLASTに差し掛かってきました
ところで、「まくわうり?ってなに?」って方も多いですよねー!
僕の世代でも、子供のころには、ほぼ消滅していて、「※プリンスメロン」なるものが
かろうじて存在してたくらいですから、ご存じないのも無理はないですけどね。
「え?プリンスメロンもわかんなーーい!」って?
確かにねー。※アンデスメロンの登場で、メロンの価格破壊が始まり、甘さやサイズで劣る、
マクワウリやプリンスメロンは一気に市場から淘汰されていき、ノスタルジックに
浸りたい、マクワウリを知ってる世代が、買う程度のものになっていきました。
ぶっちゃけ、僕も初めて食べたのは、大人になって、この業界に携わるように
なってからですしね。
マクワウリを販売していると、
「これなに?果物?野菜?」「果物です、まーメロンの一種です」「甘いの?」
てな会話になります。
酸いも甘いも噛み分けた LADYS&GENTLEMEN であれば、
「それなりの甘さです!」でわかっていただけると思いますが、相手が若かったりすると、
甘いのレベルは、マスクメロン的なものを想像されてるから、うかつに
”甘い”の言葉は、つかえません。
僕自身は、甘さはケーキなどの菓子からとるべきで、果物には酸味を含んだ甘みが
必要と思っていますが、風潮はそうではないですね。
果物はおろか、トマトまでもが、甘い=おいしいとなって
久しいですもんね。
今となっては中途半端になってしまった「まくわうり」なんですが、メロンが甘みを
増し続けたことで、逆に、このまくわうりが活躍できそうな場面もでてきました。
”生ハムメロン”
なんとなく、シャレオツナお店で、「どや!」っと出されるが、食べても「うまい!」
と思う人は、少ないんじゃないだろうか?特に、高級メロンであればあるほど、
その傾向は顕著だ
「頼むから、メロンはメロン。生ハムは生ハムで別々にだしてよ」とか、外国で食べた方とかは
「あれ?こんな味じゃなかったよな?」
かくいう僕も、高級クラブっぽいとこで出される、生ハムメロンに閉口したことは何度もあります
(ま、何度もは大袈裟か?そんなに行くチャンスはないすから)
まずい(あくまで主観)理由は、メロンが甘すぎるからです。
メロン生産者にとって、生ハムメロンは想定外の食べ方なのです。
「彼女と食べた、イタリアの生ハムメロンはうまかったなー」は、
ビューティフルな彼女のおかげでも、外国の雰囲気でもなく、
メロンの種類がそうさせているのです。
”カンタロープメロン”
というのが、外国で生ハムメロンに使われるメロン。
色目は、超高級夕張メロンの様ですが、まったくの別物。外国のスーパーで、激安で
売っています。
甘み・香りが薄い野菜に近いものなのです。
日本には、まず売ってないですね。わざわざ仕入れるほどの値段じゃない、大衆メロン
ですからね。
だから、イタリアでの成功体験で、日本でも、おねーちゃんをつれて、「生ハムメロン!」
と通ぶって頼んでみても、「おいしいわね!」なんて甘い話にはならないのであります。
では、日本では生ハムメロンは無理なのか?
いやいや、ここで登場するのが、マクワウリなのです
野菜っぽさと、そこそこの甘みは、生ハムに最高に合います。
ぜひぜひ、パルマ産の生ハムを(パルマ産でなくてもいいですが)切った、マクワウリに
巻いて、冷やして食べてみてください!
生ハムメロン好きになること請け合いです。
え?マクワウリが安いから、安請け合いだろって?うまい!座布団3枚もってきて!くらい
旨いですって(どないやねん!)

見た目は地味ですが、白WINEが進みます(笑)
※マクワウリ
岐阜県南部の真桑村でよく作られていたため、その地名をとって
マクワ瓜(真桑瓜)と呼ばれるようになったようです。
愛知県や岐阜県の伝統野菜に認定されています
※プリンスメロン
1961年にサカタが、マクワウリとマスクメロンの交配
によって生み出したメロンで、
高級メロン(マスクメロン)・甘い瓜(マクワウリ)しか無かった時代にメロンを一般大衆に
広めました。
※アンデスメロン
農家は安心して作れる、消費者も安心して買えるということから
「アンシンデス・メロン」となり、メロンを食べるときはシンを抜くので、
「アンデスメロン」と命名された、大衆メロンです。
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