2017年5月19日 ちょっとがっかり
年に数回京都に行くと必ず寄るお店があります。
お店といっても色艶系の夜のお店ではなく、昼間にやっている八百屋さんです。
話は遡ること2016年の年末の買い出しでごったがえす錦市場。
いつもも混むは混むんですが、流石に歩けないほどということはないんですが、
今年に限っては歩けないくらいの人人人!「これなにまち?」ていうくらい全然進まない。
やっとの思いで店の前までいくと、「あれ?店がない??」筋を間違えたか?とも思ったが、
通いなれたお店だし間違えるはずもなく、思案していたが、考えても仕方ないので聞いてみると、
「少し先に、引っ越しましたよ」「そうですが、ありがとうございます」
そりゃわからんわな。と思いつつそちらに向かうが、やはりないのである。
あれ?仕方なく、再度聞くと、「とおりすぎてます。少し戻るとありますよ」「どーもすいません」た
おかしいな、大きな店見逃すはずないよなと、また元来た道を戻ると、最初に道を聞いたトコに
ついてしまいました。堂々巡りかよ!と自虐的になりながら、今度は、一軒一軒見逃さず
歩いていくと、すごい極小の店の看板にロックオン。「え?どゆこと???」
気付かないはずである、前は2-3軒分を一軒にして、さらに2階には小洒落た和食の店が
あったのに、ものすごい小さいところに野菜がおかれているんですから。
おそるおそる中にいくと、いつものおかみさんがいました。
失礼とは思いながらも「ど、どうされたんですか?」
このお店をちょっと、紹介すると、
野菜から加工品まで扱うお店で、正真正銘の京野菜を扱うお店です
DISPLAYから品揃えまでどれをとっても、スペシャルをはるかしのぐ、ラグジュアリー
水菜1袋が400円とかの破格。黒豆も、正真正銘の丹波で、粒がめちゃでかく色艶最高
おせちに使うユリ根も見事!
八百屋なんてほかにもあるし、京野菜なんてどこも一緒でしょ?京都産なんだから
と思いますよね。
でも、それらは京都産であるが、京野菜ではないのです。いわゆる、京都府野菜なのです。
京野菜とは「京の伝統野菜」や「京の旬野菜」「京のブランド産品」などに分かれていて、
寺院から始まった精進料理や茶道から始まった懐石料理の素材として使われることで
徹底的に鍛えられ、京都のNAMEバリュー幸いして、小規模の農家さんの高コストな
野菜作りでも十分儲けが出るという代物なのである。
さらに、この店では、その中でも厳選して昔から繋いできた固定種を使った野菜に限定した、
本物の京野菜を扱っていました。なにせ、京野菜とはいえ、種をつないでいる農家さんは
数えるほどしかないのです。僕的には、種をつないでない農家さんが京野菜を名乗るのには
ちょっと抵抗がありますけどね。
こう書けば、400円の水菜もあながち高いとは思えなくなります(え?やはり高い?(汗))
閑話休題、先ほどの失礼な質問をぶつけると、答えが返ってきました。
かいつまむと、
1:観光客が爆発的に増え、本来野菜を買うお客さんが、混むからと敬遠するようになった
2:観光客の増加は、たこやきやさんやポップコーンなどの、その場での飲食できる店の
増加につながり、素材屋さんの売り場が減少せざるを得ない状況になっていたった
3:なにより、おせちを家で作る人がどんどん減り、素材自体を買う人が少なくなっていった
4:3にもかんれんするが、若い人が作らないため高齢者だけとなり、新たな客を増やせなく
なっていった
というような内容でした。なんか、日本の向かっていく高齢化人口減少社会が、
この京都にも急激に押し寄せて来ているわけなのです。
時期的には、おせちでしたが、普段も素材を買う人は激減と言ってました
以前、清水焼の御主人とお話しさせていただいたときに、
「後継者不足の問題とかはありますか?」
「いや、後継者は、結構若い人たちがきてくれるが、一番の問題は、この清水焼の価値が
わかる買う側の人の後継者がいないことだ」ときいたことがありましたが、京野菜のブランドにも
こうした買う側のひとの価値観の変遷。自分で作るより、おせちなんて買うものよ!という
MINDの変化は、いい素材を売るという形を成り立たないものにしていってしまっています
この店が売れない代わりに、2万や3万の、出来合いのおせちは飛ぶように売れていました。
将来店をつくるなら、こんな店構えにしたいという僕の憧れは、音をたてて崩れていくような
なんともさみしい気持ちになりました。
1人暮らしや2人の暮らしが増え、作るより買うほうが良い!というのは、納得できるし、
自分でもそうなるかもな。とは、思いつつも、それでも自分で素材にこだわり、調味料に
こだわって、ものづくりをしていくことの安心感を欲するひともい続けてくれるはずだ
という希望をもって、がんばっていくしかないな。まさに、精進料理かww
店は小さくなっていましたが、買った水菜やネギなどのお野菜。
相変わらず、「いい仕事してますねー!」という特急品だったことを伝えて話を締めたいと
思います。
今週、楽しみにしていた興正寺ですが、出張で行けなくなってしまいました m(_ _)m
最近音沙汰無しでしたので、旬の小島農園野菜をUPしときますね
にんにく、黄たまねぎ、トマトはもうちょい先です。今年は、おのおのいい感じです
旬
スイスチャード、水菜、小松菜、ミニ青梗菜、ほうれん草、ラディッシュ、ルッコラ、ワサビ菜
春菊、スナップエンドウ、さやえんどう、グリンピース、空豆、ツタンカーメン、人参、かぶ
正月菜、赤玉ねぎ、ローズマリー
赤米、黒米、黒豆茶、ローゼル茶
お店といっても色艶系の夜のお店ではなく、昼間にやっている八百屋さんです。
話は遡ること2016年の年末の買い出しでごったがえす錦市場。
いつもも混むは混むんですが、流石に歩けないほどということはないんですが、
今年に限っては歩けないくらいの人人人!「これなにまち?」ていうくらい全然進まない。
やっとの思いで店の前までいくと、「あれ?店がない??」筋を間違えたか?とも思ったが、
通いなれたお店だし間違えるはずもなく、思案していたが、考えても仕方ないので聞いてみると、
「少し先に、引っ越しましたよ」「そうですが、ありがとうございます」
そりゃわからんわな。と思いつつそちらに向かうが、やはりないのである。
あれ?仕方なく、再度聞くと、「とおりすぎてます。少し戻るとありますよ」「どーもすいません」た
おかしいな、大きな店見逃すはずないよなと、また元来た道を戻ると、最初に道を聞いたトコに
ついてしまいました。堂々巡りかよ!と自虐的になりながら、今度は、一軒一軒見逃さず
歩いていくと、すごい極小の店の看板にロックオン。「え?どゆこと???」
気付かないはずである、前は2-3軒分を一軒にして、さらに2階には小洒落た和食の店が
あったのに、ものすごい小さいところに野菜がおかれているんですから。
おそるおそる中にいくと、いつものおかみさんがいました。
失礼とは思いながらも「ど、どうされたんですか?」
このお店をちょっと、紹介すると、
野菜から加工品まで扱うお店で、正真正銘の京野菜を扱うお店です
DISPLAYから品揃えまでどれをとっても、スペシャルをはるかしのぐ、ラグジュアリー
水菜1袋が400円とかの破格。黒豆も、正真正銘の丹波で、粒がめちゃでかく色艶最高
おせちに使うユリ根も見事!
八百屋なんてほかにもあるし、京野菜なんてどこも一緒でしょ?京都産なんだから
と思いますよね。
でも、それらは京都産であるが、京野菜ではないのです。いわゆる、京都府野菜なのです。
京野菜とは「京の伝統野菜」や「京の旬野菜」「京のブランド産品」などに分かれていて、
寺院から始まった精進料理や茶道から始まった懐石料理の素材として使われることで
徹底的に鍛えられ、京都のNAMEバリュー幸いして、小規模の農家さんの高コストな
野菜作りでも十分儲けが出るという代物なのである。
さらに、この店では、その中でも厳選して昔から繋いできた固定種を使った野菜に限定した、
本物の京野菜を扱っていました。なにせ、京野菜とはいえ、種をつないでいる農家さんは
数えるほどしかないのです。僕的には、種をつないでない農家さんが京野菜を名乗るのには
ちょっと抵抗がありますけどね。
こう書けば、400円の水菜もあながち高いとは思えなくなります(え?やはり高い?(汗))
閑話休題、先ほどの失礼な質問をぶつけると、答えが返ってきました。
かいつまむと、
1:観光客が爆発的に増え、本来野菜を買うお客さんが、混むからと敬遠するようになった
2:観光客の増加は、たこやきやさんやポップコーンなどの、その場での飲食できる店の
増加につながり、素材屋さんの売り場が減少せざるを得ない状況になっていたった
3:なにより、おせちを家で作る人がどんどん減り、素材自体を買う人が少なくなっていった
4:3にもかんれんするが、若い人が作らないため高齢者だけとなり、新たな客を増やせなく
なっていった
というような内容でした。なんか、日本の向かっていく高齢化人口減少社会が、
この京都にも急激に押し寄せて来ているわけなのです。
時期的には、おせちでしたが、普段も素材を買う人は激減と言ってました
以前、清水焼の御主人とお話しさせていただいたときに、
「後継者不足の問題とかはありますか?」
「いや、後継者は、結構若い人たちがきてくれるが、一番の問題は、この清水焼の価値が
わかる買う側の人の後継者がいないことだ」ときいたことがありましたが、京野菜のブランドにも
こうした買う側のひとの価値観の変遷。自分で作るより、おせちなんて買うものよ!という
MINDの変化は、いい素材を売るという形を成り立たないものにしていってしまっています
この店が売れない代わりに、2万や3万の、出来合いのおせちは飛ぶように売れていました。
将来店をつくるなら、こんな店構えにしたいという僕の憧れは、音をたてて崩れていくような
なんともさみしい気持ちになりました。
1人暮らしや2人の暮らしが増え、作るより買うほうが良い!というのは、納得できるし、
自分でもそうなるかもな。とは、思いつつも、それでも自分で素材にこだわり、調味料に
こだわって、ものづくりをしていくことの安心感を欲するひともい続けてくれるはずだ
という希望をもって、がんばっていくしかないな。まさに、精進料理かww
店は小さくなっていましたが、買った水菜やネギなどのお野菜。
相変わらず、「いい仕事してますねー!」という特急品だったことを伝えて話を締めたいと
思います。
今週、楽しみにしていた興正寺ですが、出張で行けなくなってしまいました m(_ _)m
最近音沙汰無しでしたので、旬の小島農園野菜をUPしときますね
にんにく、黄たまねぎ、トマトはもうちょい先です。今年は、おのおのいい感じです
旬
スイスチャード、水菜、小松菜、ミニ青梗菜、ほうれん草、ラディッシュ、ルッコラ、ワサビ菜
春菊、スナップエンドウ、さやえんどう、グリンピース、空豆、ツタンカーメン、人参、かぶ
正月菜、赤玉ねぎ、ローズマリー
赤米、黒米、黒豆茶、ローゼル茶
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