2012年10月23日 ついにお米の完成です。



BEFORE AFTER はざ掛け
ついに収穫です!
思えば、1年前の秋お輿から始まった「小島農園有機無農薬お米栽培」プロジェクト
有機の先生に来てもらい、レクチャーを受けたのが遠い昔のような。
来るなり、収穫後の田んぼの処理が一番大事ということを教わり、急遽、耕したのが1年前
先生に「まわり誰もやってませんけど」「周りがおかしいんじゃ!はよやれ!」という言葉と
1冊の本をくれて、「これ読んで勉強せい!」と渡されたのが、先生の著書でした
米つくりの大体が理解できたので、そこからは、得た知識を実践に利用しながらの試行錯誤
畑と違って、年1回ですから、失敗したら一巻の終わりです。慎重かつ大胆にことを運びました。
田んぼは、国策でもあるためガチガチに色々なルールが決められています。
守るべきことは守りながら,小島流のやり方でことを進めたため、周囲からは相当奇異な目で
見られていましたね。
その一環が、行った秋処理です。周りはだれもやってないのに、トラクターで糠をまいたり、
苦土をまいたり
「にーちゃん達、いったいなにしてるん?」と何度も質問されました。
除草剤もまかなければ、カメムシの農薬もまかない。植え方は粗植だし。
田んぼの中にはいつも水が溜まりっぱなし
「そんなんじゃ、米できないぞ!」連絡は田んぼの借主にもはいり「大丈夫か?」
「大丈夫です!(さして根拠もなかったですが)、「うん。わかった。がんばりなさい」「はい」
貸してくれたオーナーも、今のままじゃいけない(田んぼ問題は根深いので、別の機会に話します)
と思ってる方なので、救われました。
2度ほど台風が直撃したあと、周りの田んぼは相当数稲が倒れてしまっていて、ヤバいなーと
思いつつ恐る恐る田んぼにいってみると、全然倒れずに風にユラユラ揺れている小島農園の
たんぼを見たとき、「いけるかもしれないなー」となんとなく思えてきました。理由は、
「虫の被害は、弱い苗に来る。植え方も粗植にして強い苗を作りなさい!」と教わったのが
頭をかすめたからです。
そして、いよいよの収穫。
合計6反(6000㎡)の田んぼを作ったんですが、3反を写真のようなはざ掛け乾燥、
残りを乾燥機による乾燥にしました。
「え?なんで、全部はざ掛け乾燥にしなかったか?」確かに、最初はALLはざ掛けだ!と
意気込んでいましたが、3反やった時点で、「これはとんでもないことだ」ということに気付きました。
例えるなら、ピラミッドつくりですかね。機械を使わないで、一切を人手に頼る。
もう死ぬかもしれんとみんなで思った時、3反で妥協を選択しました。確かに、昔ははざ掛けだと
思いますが、1つ1つの田んぼが小さかったのか、もしくは、収穫は一大事業で、村人全員が
かりだされたかのどっちだと思います。知ってる人に話すと、「3反は人間業ではない!」と呆れかえ
られます。残りは、コンバインを利用して一気にもみ殻に。その早いこと早いこと。
5-6人で3-4日ほどかかったことが、2人で3時間で終了。改めて、機械の凄さを感じつつ工程は
乾燥から選別へ。
有機を含む自主流通の人たちは、コメの検査に出さない場合が多いですが、デパートや輸出にも
小島農園としては使うので、JAに検査依頼をして、昨日結果が届きました。
「1等米です」。思わず、「やったー!」と叫びましたね。
まだ、半分のはざかけぶんはわかりませんが、 とりあえずやってたことが報われた瞬間でした。
不思議と、どうだー!ってのはないし、まわりに みかえせる!って感情はわきませんでした。
ただただ、携わってくれた人達や、頑張った米に感謝です。
男ですから、子供を産んだことはありませんが、ひょっとしたら出産とはこういうきもちなのかな?
と考えたりしました。
検査は、あくまで外観だけなので、食味までは、まだわかりませんが。
多くの人に食べていただいて、率直な感想をききながら、来年の米作りに生かしていきたいと
思います。
三越や、マルシェ、宅配、丸栄で開催されるイベントで販売します。見かけたら、買ってみてください
m(_ _)m
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