2020年7月10日 黒万願寺

のっけからなんかグロテスクな感ありますが
万願寺唐辛子の画像です
「あらあら!万願寺かもしれないけど、失敗作のB品じゃないかしら!」(おねえさん)
「いきつけの小料理屋でたべるのは、綺麗な緑色や!おかしいで黒は!」(おやじ)
おっしゃる通りでございます。
本来は、綺麗な緑色で黒い部分などないものが出回っています
少し、ここで万願寺の由来や特徴をお話しします
正式には、「万願寺甘とう」といい、京都府舞鶴市万願寺で生まれました
つまり地名からきているわけです
甘とうというくらいですから、唐辛子の辛さはなく、肉厚で種が少ない品種です
ピーマンに近くて、ピーマンより苦みがないと思っていただければ
固定種にこだわり、生産者グループの細かく定めた選別基準に沿って
「秀」「優」「良」の三ランクに選果し、最もすぐれた「秀品」のみが
「京のブランド産品」として出荷されています。
という代物です。
おやじの行きつけの店に出てこない理由が、まさにこのランク分けなのです
多分、小洒落た料理屋さんには「秀」「優」が向かいますからお目にかかることは無いわけです
地元では、きっとみつかると思いますが。。。
閑話休題。
基本、小島農園は固定種をつかいます(ない場合は、F1のなるわけですが)
固定種というものは、本来品種改良を施さず、地場でずっと育ってきているものです
そして、本題の黒くなるものには、他にピーマンなどもありますが
一般の種は品種改良を繰り返し、黒くならないようになってきています
じゃ、そもそもあの黒は何?
この黒い部分は、「アントシアニン」です、アントシアニンといえば、ナスの紫を想像しますが
密集していると黒くなります。黒米なんかもそうですね
では、どうして黒くなるの?
原因は2つ
1.急な寒さに当たると、アントシアニンが発生して黒くなる。
2.紫外線が急に強くあると、アントシアニンが発生して黒くなる。
全体に、黒っぽいときは1の理由 部分的に黒いときは2の理由
2の場合だと、陽のあたる方は黒く、あたらない方は緑だったりします
アントシアニンというからには、水溶性なので、煮ていると緑になっていきます
ま。緑の方が色合いもよく、いわゆる映えますからよいかと思いますが
黒い方は、※アントシアニンたっぷりですから、抗酸化作用が期待でき、若返るかも!
とおもって、どうか一つお買い求めいただきたい
料理は丸ごとやいてもらって、おかかと醤油かけてや
ピーマンのように、切ってウインナーといためたりもよし、種はとってもとらずとも良し
※アントシアニン
健康に寄与する機能性物質として注目されており、抗酸化作用、がん予防効果、
視機能改善作用、血小板凝集阻害作用などが明らかにされています。
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